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liner notes

2021年6月5日より配信リリースの

川村妙子ファーストアルバム

「思い出のノンブル」の全曲解説です。

ファーストアルバム

『思い出のノンブル​』

2021年6月5日

配信リリース

全曲解説

ライナーノーツ:橋本 正浩

英語訳    :枝松 康洋

 1.LOST MY HEART

アルバムの先頭を飾るこの曲は彼女がOLの時に作った曲。 元はバラードの曲だったが、gauchoのアレンジによりミドルテンポの曲として生まれ変わり、以降このアレンジで演奏している。 冒頭からギターの力強いカッティングリフ、そしてライブを感じさせるリズムがカッコいい。 そしてそのリズムに合わせて大人の恋を歌うボーカルが重なり、グルーブ感溢れる素晴らしい曲になっている。

 

2.気づかぬうちに

この曲の原点は彼女の少女時代にさかのぼる。 中学校の授業でレコードジャケット作成の時間があり、木の陰から大好きな男の子を見つめる女の子を描き、「気づかぬうちにそばにいた」というメッセージを記す。 また当時エレクトーンを習っていて、短いメロディーと歌詞を「気づかぬうちに」として残していた。

この少女時代の思い出を元に曲として仕上げ、更にはgauchoのアレンジでJAZZっぽい大人の曲に仕上がっている。 10代の少女の想いが時を経て大人の女性の恋になった素敵な曲。

 

3.思い出のノンブル

アルバムのタイトル曲であり、愛し合う二人の大切な時間と想いを描いた曲。 とても聴きやすいミドルテンポのアレンジでで爽やかに想い出の1ページ(ノンブル)を描いていく。

 

4.REMEMBER YOU

この曲を初めて聴いた時、いつもの彼女の曲のイメージとは違うので驚き、そして感動した。

歌詞は「どんなに望んでも願いは叶わない愛」という、心に突き刺さる悲しい内容で、その悲しさを美しさとして昇華した曲。 アコースティックギターとソプラノサックスが凍えるような季節感を感じさせる見事な演奏、そして目の前で語りかけているかのようなボーカルに鳥肌が立った。

 

5.太陽のように

彼女らしい明るく楽しいサンバ調の曲。 「悩み事があっても笑顔を絶やさずに」 彼女が理想の女性像を思い描いて書いた曲。ぜひ歌詞もあわせて聴いてほしい。

6.BESIDE YOU

とてもロマンチックでゆったりとしたテンポのバラード。この曲はスタンダードナンバーとして多くの方に歌って欲しい素敵な曲。 エンディングはテナーサックスのカデンツァ(伴奏を伴わない自由な演奏)が大変印象的。

7.HOVER

普段彼女は、この曲をクラシック調の弾き語りで歌っているが、このアルバムではハイハットのカッコいいリズムで始まり、リズムセクションのビートが素晴らしい。 基本的に16ビートのリズムだが、曲の途中で4ビートになるなどアレンジの良さが光っている。力強く生きようとする女性の、多彩な想いを表現した曲。

8.PRECIOUS TIME

少し雰囲気を変えてソウルミュージックっぽいアレンジであるこの曲は、「日常生活のストレスなんか忘れて貴重な今(PRECIOUS TIME)を楽しもうぜ」というメッセージの楽しい曲に仕上がっている。テナーサックスのR&B風のソロもいい。

 

9.どうもありがとう

懐かしさを感じさせるハーモニカとアコースティックギターで始まるこの曲は、彼女が音楽活動を再開した原点でもあり、大切な想いを込めた唯一無二の曲。 彼女は二人の子どもを極小未熟児で出産し、大変な苦労をしたが、出産と子育てを通じて母と子の大切な絆を知り、そして我が子への愛情と感謝の気持ちが「どうもありがとう」という曲を生み出した。

彼女がライブコンサートでいつも歌う曲で、この曲を聴くと会場が一体となって心穏やかな気持ちになり、「今日も川村妙子のライブを聴きにきて良かったな」と思う素晴らしい曲。 皆さんも是非ライブでこの曲を聴いてほしい。

 

10.NEVERLAND

ピーターパンのネバーランドをイメージした曲。 物語を読み聞かせる母親とそれを一生懸命聞いている子どもの光景が浮かんでくる。彼女らしい母からのメッセージとネバーランドの幻想的なイメージを加えて素敵な曲に仕上がっている この曲は夫でもある川村タツヤの作曲で、ドラマチックなアレンジも良く、穏やかな気持ちでこのアルバムを締めくくっている。

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